食中毒について

2021年 6月 16日 水曜日

だんだんと気温や湿度が上がってきている今日この頃。
この季節になると、だるさや疲れが出る方が多いと言われていますが、皆さまは体調を崩したりされていないでしょうか。
特にジメジメしやすいこの時期は、毎年食中毒の発生件数が多くなります。

食中毒の主な原因である細菌は、気温が高く湿気が多くなる5月から9月にかけて増殖が活発になります。
食中毒症状は主に腹痛や下痢、嘔吐などですが、重症化したり死亡する例もあります。

 

食中毒は家庭で発生することも珍しくなく、特に肉や魚を調理する場合は
菌やウイルスがいることを前提に、取扱いに注意する必要があります。
厚生労働省では、以下に紹介する「食中毒菌を『つけない』『増やさない』『やっつける』」を食中毒予防の3原則としています。

『つけない』…洗う、分ける
食中毒菌・ウイルスを食べ物につけないよう、こまめに手を洗うようにします。
肉や魚を扱った調理器具(包丁やまな板など)は使用するごとに洗剤で洗いましょう。
さらに、肉や魚の汁が他の食品や食器に付着しないよう、保存や調理時に注意が必要です。

 

『増やさない』…低温で保存する
多くの細菌は10℃以下で増殖のペースがゆっくりとなり、-15℃以下で増殖が停止すると言われています。
肉や魚など生鮮食品は購入後、速やかに冷蔵庫に入れるようにしましょう。
また、庫内の温度上昇を防ぐため、冷蔵庫のドアを頻繁に開けたり食品を詰め込みすぎることはやめましょう。開けっ放しの冷蔵庫に気がついた人のイラスト

 

 

 

『やっつける』…加熱、殺菌処理
ほとんどの細菌・ウイルスは加熱によって死滅するため、しっかりと加熱してから食べるようにします。
肉や魚、卵などを扱った調理器具は、洗ったのち熱湯をかけるか台所用殺菌剤を使って殺菌しましょう。

 

最近はおうち時間が増え、自炊される機会が多くなった方もいらっしゃると思います。
特に自炊時に注意が必要な点をご紹介します。
★買物
肉汁や魚などの水分が漏れないようにポリ袋に入れ、保冷剤をあてる
★下準備
冷凍食品は自然解凍を避け、使う分を冷蔵庫や電子レンジで解凍する
使用後のふきん・タオルは熱湯で煮沸し、しっかり乾燥させる
★調理
肉や魚は中心部を75℃で1分間以上加熱する
(食材内部の温度を測れる中心温度計はネットなどで購入できます)
作った料理は室温に放置せず、すぐ食べるか冷蔵庫に保存する
★残った食品
清潔な容器に密閉して冷蔵・冷凍保存する
温め直しの加熱は十分に行い、スープ類は沸騰するまで熱する
少しでもあやしいものは処分する
わさび・山葵のイラスト【食材の工夫でできる食中毒対策】
ワサビやミョウガといった薬味野菜の辛味成分や、ニンニクやタマネギに含まれる硫化アリルには殺菌作用があります。
また梅干しやお酢も高い防腐・殺菌作用を持つため積極的に取り入れましょう。
食物繊維豊富なキノコ類、海藻類の他、乳酸菌を多く含むヨーグルトなどで腸内環境を整え免疫力を付けることも食中毒予防に繋がりますので、意識的に食べるようにしましょう。

食中毒を防ぐ方法について調べてみると、小さな心がけを重ねることが大事だと分かります。
お料理をされるときに、ちょっとひと手間加えていただき安心安全な自炊ライフを楽しみましょう♪

 

 

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