♪ ミカンの美味しい季節 ♪

2012年 10月 22日 月曜日

霜降の頃、朝夕は冷えこむようになり、すっかり秋になりました。先日までの暑さが嘘のようです。

キンモクセイの香りも盛りを過ぎ、冬構えの時期となりました。

果物屋さんにはミカンが並びはじめ、日ごとに色づき甘さも増してきました。

ミカンというと、♪みかんの花咲く丘♪ が思い出されます。この歌は伊豆の伊東がモデルで、戦後すぐに作られた童謡です。ミカンの花の五弁の花には、「清純」という花言葉があるそうです。

私たちに馴染みのあるミカンは、ウンシュウミカン(温州蜜柑)といい、英名はsatumaともmikanとも言うそうです。satumaとう英名は、日本の鹿児島県長島が原産地といわれているからかもしれません。

日本原産なのに中国の温州の名前がついているのも不思議ですね。

ミカンは私たち日本人にはとても身近ですが、栄養価が高い食品です。

 ミカンの栄養といえば、ビタミンCを誰しも思い浮かべますね。大きめのミカン2個か3個位で、1日のビタミンCの必要量を満たします。ビタミンCは皮膚や粘膜の健康維持を助けるといわれ、抗酸化作用をもちます。その他にもクエン酸が豊富です。クエン酸は疲労回復に良いとされています。

そして食べ過ぎると手が黄色くなるあのオレンジ色の色素は、β-クリプトキサンチンが主ですが、最近の研究では、抗酸化作用が強く、ガン予防にも良いそうです。

ミカンは、内皮やスジや袋にも栄養素が豊富です。出来る限り丸ごと食べるのが一番良いとされています。しかし、あの一番外の黄色い皮までは通常食べられませんよね。

内皮や袋やスジには、水溶性食物繊維の一種のペクチン(特に袋には実の4倍も含まれています。)が豊富です。ペクチンはコレステロール値が高めの方に良いとされています。

他に血圧上昇を予防するヘスペリジン、他にもβーカロテン、ビタミンB群、ビタミンE、カリウムなどの栄養素が多いので、上品に実だけを食べるのでは無く、袋ごと食べるのが良いですね。

食べずに通常棄ててしまう黄色い皮も、良く洗って表面のワックスを除去して天日干しすれば、陳皮という漢方薬になります。咳止めに良いと言われています。ミキサーで砕いて、調味料として使う人もいるようです。

ミカンの皮には、香りの成分のリモネンやテルピネンなどを成分とする精油が含まれています。ミカンの皮をお風呂に入れてミカン風呂にして入ると、これらの精油成分で、体が温まるそうです。寒い冬にはぴったりですね。

甘く美味しく、皮がむき易くて、手軽に栄養がとれるミカンを食べて、これからの風邪の季節をのりきりましょう!

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