芋煮(いもに)
2022年 9月 28日 水曜日
皆さんは「芋煮会(いもにかい)」をご存じですか?
「芋煮」とは、里芋の収穫期の秋から冬によく食べられている郷土料理の一つです。
「芋煮会」は、河原に鍋や材料を持込み、家族や友人などと一緒に「芋煮」を作ったり、
運動会や地域行事の後などに野外で「芋煮」を作る行事です。
9月中旬、山形県山形市の河川敷で行われる「日本一の芋煮会フェスティバル」は、
直径6.5mの大鍋を使って芋煮を作ります。
新品の大型ショベルカーを使用し、大鍋を混ぜる光景は
ニュースでご覧になったこともあるのではないでしょうか。
〇山形県の芋煮
基本の具材は里芋、牛肉、こんにゃく、ねぎですが、
地域や家庭によって味付けや具材に違いがあります。
日本海側の庄内地域では、具は牛肉の代わりに豚肉を用い、
その他具材は厚揚げ、こんにゃく、ねぎなどを用います。
味付けは、豚肉に合うように味噌仕立てというのが定番です。
そのほかの内陸部は牛肉を使った醤油味の「芋煮」ですが、
最上地域では、豊富にとれる山菜やきのこを入れたり、
置賜地域では大きめに切った木綿豆腐を入れ、隠し味に味噌を使うところもあります。
〇日本三大芋煮
「芋煮」といえば山形県が有名ですが、他の地域でも芋煮が食べられています。
中でも山形県中山町の「芋棒煮」、島根県津和野町の「芋煮」、
愛媛県大洲市の「いもたき」は「日本三大芋煮」と呼ばれています。
~山形県中山町の「芋棒煮」~
元祖芋煮である「芋棒煮」は、棒ダラ(真鱈の干物)と里芋、干し椎茸、
こんにゃくなどを醤油ベースでじっくり煮込んだものです。
~島根県津和野町の「芋煮」~
炙った小鯛の出汁と、火山灰地で育ったキメの細かな里芋だけの
シンプルで上品な澄まし仕立てです。柚子の香りが風味を一層豊かにします。
~愛媛県大洲市の「いもたき」~
粘り気が強くホクホクとした食感の里芋と、鶏肉を中心に乾しいたけ、
こんにゃくなどを入れて煮込んだ、醤油ベースの少し甘めな味です。
里芋は、品種にもよりますが9~12月に旬を迎えます。
おいしい里芋で、気になる「芋煮」を作ってみてはいかがでしょうか ?
Posted by mlblog02.
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