年始こそ、とろろを食べよう!

2024年 1月 20日 土曜日

新型コロナウイルス感染症が5類へ移行となり、この年末年始は忘年会や新年会、旅行に行く機会も増えたのではないでしょうか?

外食や旅行では、ついつい美味しいものを食べすぎてしまいますよね。

 

 

今月は、食べすぎて胃が疲れ気味の方に是非お勧めしたい
「とろろ」についてのお話です。

 

 

突然ですが、皆さまは「三日とろろ」をご存じですか?

 

 

「三日とろろ」とは、1月3日に山芋をすりおろしたとろろ汁や、とろろご飯などを食べる風習のことです。
全国的にみられる風習ではなく、主に北関東や東北、中部地方などで行われている風習のため、初めて聞いたという方も多いかと思います。

 

長芋や大和芋など、山芋をすりおろして作るとろろは、長く伸びることから長寿を連想させ縁起がよい食べ物とされています。

お正月にとろろを食べる風習には「一年を健康に過ごせるように」「長生きできるように」という願いが込められています。


また、とろろは古くから滋養強壮に良いとされていたため、その年の健康を願って食べるという理由もあるそうです。

 

地域によっては、元日や2日、それ以外の日に食べることもあります。また食べるだけではなく、無病息災を願って家の前にまいたり、白い物を食べないという風習にならい、とろろにごまを入れて食べたりすることもあるようです。

 

 

そして、とろろには消化を助ける酵素や整腸作用があるため、食べすぎて疲れ気味の胃腸をいたわるという効果もあります!

 

 

~山芋の主な栄養素~

 

水溶性食物繊維

食物繊維は、水に溶ける水溶性食物繊維と、溶けない不溶性食物繊維があります。水溶性食物繊維は水に溶けるとジェル状になって小腸や大腸内に張りつき、糖やコレステロールの吸収を緩やかにします。
また、コレステロールやナトリウムを吸着し体外に排出する作用もあるため、糖尿病や脂質異常症、高血圧の予防に効果があります。

 

カリウム

カリウムには、体にある余計な水分と塩分を排出する働きがあり、むくみ解消などの効果があります。

 

ビタミンB群

ビタミンB群は、糖質や脂質をエネルギーに変換するために必要な栄養素です。山芋は、エネルギー源である糖質とビタミンB群を同時に摂取できることから、スタミナがつくと言われています。

 

アミラーゼ、ジアスターゼ

芋類などの穀物に含まれるでんぷんは、生のままだと消化が良くありません。

とろろを生で食べても平気なのは、アミラーゼやジアスターゼというでんぷん分解酵素が含まれているからです。

 

山芋の旬は11~1月です。

美味しいとろろを食べて、今年1年元気に過ごしましょう!

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