『日本人の食事摂取基準(2015年版)』 ~その2(重症化予防)~

2015年 11月 5日 木曜日

すっかり日が短くなり、秋も深まってきましたね。
そろそろ紅葉も見ごろを迎える頃でしょうか

前回に引き続き、日本人の食事摂取基準
(2015年版)の話題ですが、 今月は、
「重症化予防」についてお話したいと思います。

2015年版では、策定目的である
生活習慣病の発症予防に加えて、
新たに「重症化予防」が追加されました
   

今まで、日本人の食事摂取基準は、主に健康な人を対象とした基準でした。
しかし、今回の改定では、
「高血圧、脂質異常、高血糖、腎機能低下に関して保健指導レベルにある者までを含む」
とされています。
すなわち、軽度の疾患(生活習慣病)を有する人も対象となったということです

食事摂取基準では、いくつかの栄養素に「目標量」が設定されています。
「目標量」とは、生活習慣病の予防を目的として設定される値です。

例えば、成人女性の食塩の目標量は、7.0g/日未満です。
食塩の場合には、高血圧予防、胃がん予防の観点から、目標量が設定されています。

2010年版の目標量は、発症予防(病気にならないこと)に限定されていましたが、
2015年版では、重症化予防(病気を悪化させないこと)も含まれるようになっています。

日本人の食事摂取基準は、厚生労働省のホームページより、
全文をダウンロードすることができます
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/0000041824.html

2015年版では、参考資料として、生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連
掲載されています

高血圧
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000042644.pdf
脂質異常症
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000067136.pdf
糖尿病
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000067137.pdf
慢性腎臓病
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000042647.pdf

疾患ごとに、摂取が推奨される栄養素、控えた方がよい栄養素が提示されており、
その根拠も書かれています。

ご興味のある方は、ぜひご覧ください



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