花粉症

2017年 3月 10日 金曜日

三寒四温を実感する季節となりました。                                       気温の変化が大きいですが、皆さま体調は崩されていませんか?
暦のうえではすでに春!最近は、春らしい日も多くなりましたね。

さて、この時期、頭を悩ますのは花粉症です。
今回は花粉症のお話です。

◆花粉症を起こす植物

花粉症は、スギ花粉がよく知られています。                                     国内には、約60種類の植物が、花粉症を引き起こす言われています。                      花粉は、風によって運ばれます。                                         そして、地域によって種類や飛ぶ時期も様々です。

冬から春にかけてはスギやヒノキの花粉が飛散します。
関東地方では、スギは1月~6月と9月~12月、ヒノキは2月~6月が飛散時期です。
飛散のピークは、スギ:2月~4月、ヒノキ:3月~5月と言われています。
スギやヒノキは、大量の花粉が広範囲に飛び散ります。                              そのため、スギやヒノキが原因で花粉症になる方が多いようです。

花粉症は、花粉に含まれるたんぱく質が原因で起こります。
スギとヒノキの花粉には、たんぱく質の構造に多くの共通点があります。
そのため、スギ花粉に反応する人はヒノキ花粉にも反応することが多いんです

スギ              ヒノキ

夏から秋にかけてはイネやブタクサの花粉が飛散します。
関東地方では、イネは2月~12月、ブタクサは8月~12月が飛散時期です。
イネやブタクサは、丈が低いため花粉が遠くまで飛ぶことはありません。                   しかし、身近な所にたくさん生えているので、注意が必要です。

イネ               ブタクサ

 

 

 

 

以上、季節ごとの代表的な花粉と飛散時期を挙げてみましたが、                                    ほぼ1年中何かしらの花粉が飛散していることになります

 

◆花粉症のしくみ

私達の体には、異物が入るとそれを排除しようとする働きがあります。                    花粉が体内へ入ると、排除しようとして対抗する物質が作られます。
この物質は、許容範囲を超えると過剰反応を起こして鼻水や鼻づまり、                    目のかゆみ等のアレルギー症状を起こします。

◆簡単にできる対策 

花粉症の代表的な症状は目の痒みや充血、鼻水があります。                         これらの症状は、粘膜の炎症により起こります。

粘膜というと私たち管理栄養士がすぐ頭に浮かぶ栄養素があります。
ビオチンです。
ビオチンは、水に溶ける性質を持つ水溶性ビタミンです。                           ビタミンB1、B2などと同じビタミンB群に属しています。
ビオチンは、皮膚や粘膜を保護する働きがあることが知られています。
粘膜に炎症が起きているなら・・・ビオチンを摂取することが大切です!

では、ビオチンはどのような食品に多く含まれるのしょうか?

卵黄に多く含まれます。
さて、卵黄ですが・・・卵黄だけで食べることって少ないですよね?                        実は・・・卵白に含まれるアビジンはビオチンと結合し、                        腸からの吸収を阻害します。
これは、卵白が生の時に起こります。                                       少しでも加熱されたアビジンは、ビオチンと結合しなくなるため、                       吸収の阻害は起こりません。                                                       卵は、加熱調理をお勧めします

ビオチンは、鶏レバー豚レバー落花生アーモンドにも多く含まれます。
手軽に食べるのには、落花生やアーモンドがいいかもしれませんね。

粘膜を刺激するため、摂り過ぎに注意が必要なものもあります。
香辛料アルコールタバコなどです。
香辛料やアルコールそのものが花粉症を引き起こすものではありません。
しかし、粘膜を刺激して症状を悪化させる恐れがあります。                         摂り過ぎに注意しましょう

タバコの煙も鼻の粘膜を刺激します。                                      喫煙も症状を悪化させるんですね。                                        花粉症の時期は、本数を減らすのもいいかもしれませんね。

花粉症は、医療機関を受診して適切な治療を受けることが大切です。
その他にも、花粉が目や鼻から侵入することを防ぐ対策が必要です。                     花粉の侵入を防ぐために、マスクやメガネの着用が有効です。
一番外側に着る衣類は、表面がすべすべした素材を選ぶ付着する花粉を減らせます。               外から戻る際は、玄関に入る前に花粉を払い落とすようにしましょう

まだまだ花粉症の時期は続きます。                                        花粉症でお悩みの方は、辛い症状で大変ですよね。
今回お話したことが、少しでもお役にたてれば嬉しいです。

メディカルコミュニケーター
メディカルコミュニケーター

公式Facebook

検索

カレンダー

2024年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

最近の投稿

カテゴリー