風邪の予防と対策
2016年 11月 24日 木曜日
11月も終わりに近づき、寒さも厳しくなってきました。
東京では初雪を観測しました。11月の観測はなんと54年ぶりだそうです。寒さや乾燥で体調を崩される方も多いのではないでしょうか。
今回は「風邪の予防と対策」のお話しです。
◆風邪とは?
風邪は、鼻や喉が微生物に感染して起こります。微生物のうち80~90%がウイルスで200種類以上あると言われています。ウイルスは、年々変異します。そのため、一度感染して免疫ができたとしても次々に新しいウイルスに感染し、繰り返し風邪をひいてしまうことになります。風邪の症状は、防御反応です。体内でウイルスと戦うために炎症を起こして風邪の症状が引き起こされます。
◆風邪の予防
うがいや手洗いをこまめにして、バランスのよい食事や適度な運動を行い抵抗力を養うことが大切です。
空気が乾燥すると、喉や鼻の粘膜も乾燥するため、体の防御作用が弱くなりウイルスに感染しやすくなります。また、体が冷えると血液循環が悪くなりウイルスが浸入しやすくなります。
温度20~25℃、湿度50~60%が適切です。加湿器などを活用して環境を整えましょう。
風邪(かぜ)の予防効果を高めるためには、粘膜を保護する働きのあるビタミンA、B群、Cを積極的に摂りましょう。
ビタミンAはレバー、人参、うなぎ、ビタミンB1は豚肉、レバー、豆類、ビタミンB2はレバー、うなぎ、卵、納豆、ビタミンB6は魚類、レバー、肉類、ビタミンCは果物類に多く含まれています。
それぞれ単独ではなく、一緒に摂ることをお勧めします。その他、疲労、睡眠不足、ストレスなどで体力が低下しているとウイルス感染しやすくなるため、十分に睡眠をとって疲れをとりましょう。
◆風邪をひいてしまったら(風邪の対策)
風邪かな?と感じるひき始めでしっかりとケアすることが大切です。
安静、保温、栄養が重要です。体をゆっくり休めて温かくして体を冷やさないようにしましょう。体温が上がると免疫力も高くなります。体の内側と外側から温めるとより効果的です。
・体の外側から温める方法
背中には『風門(ふうもん)』と呼ばれるツボがあります。このツボをカイロなどで温めることもひき始めには効果的です。
『風門』とは・・。
①首を前に倒すと一番大きく飛び出る骨があります。
②大きく飛び出る骨から下に二つ数えて、その二つ目の骨の左右外側の指2本分離れたところが『風門』です。
・体の内側から温める方法
温かい食べ物や体を温める食材を積極的に摂って免疫力を高めましょう。
体を温める食材は、生姜、ねぎ、にんじん、大根、ごぼう、かぼちゃなどが代表的です。
生姜が体を温める理由は「ジンゲロール」と「ショウガオール」という成分が関係します。
ジンゲロールには、免疫細胞である白血球を増やし、免疫力を高める作用があります。また、ショウガオールには、血流を良くして体温を上昇させ、脂肪や糖の燃焼を促進させる作用があります。
手軽に生姜を摂る方法として、紅茶に生姜とはちみつを加えて飲むこともお勧めです。体がぽかぽかになりますよ。その他にも、きんぴらごぼうも体を温める食材(にんじん、ごぼう)で作られるのでお勧めです。
・水分補給について
発熱や下痢、嘔吐は、水分と塩分が多く失われるため脱水になりやすい状態です。水分補給として、塩分が適度に含まれる経口補水液がお勧めです。
嘔吐や吐き気がある場合は、一度にたくさん飲むと嘔吐を繰り返してしまうことがあります。少しづつこまめに飲むようにしましょう。
これから本格的な寒さを迎えますが、体調管理に気をつけて元気に冬を乗り越えましょう。
Posted by mlblog02.
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