🌞夏の水分補給、ただの水じゃ足りない?~水と電解質の話~

2025年 7月 20日 日曜日

いよいよ夏本番。気温も湿度も高くなり、汗をかく機会が増えてきましたね。
「熱中症予防のため、水やお茶はしっかり飲んでいるからから大丈夫!」と思っていませんか?

実は、水だけでは足りないこともあるのです。




今回は、夏の水分補給に欠かせない「電解質」について、わかりやすくご紹介します。

 

なぜ“水だけ”では足りないの?

汗をかくと、体からは水分だけでなく、ナトリウムやカリウムなどの電解質も一緒に失わ

れます。

水分を水だけで大量に摂ると、体液のバランスが崩れ、「低ナトリウム血症」という状態になることも。

これは、体内のナトリウム濃度が下がりすぎて、頭痛・吐き気・けいれんなどの症状を引き起こす可能性がある、心配な状態です。

 

ですので、状況によっては、水だけではなく適度な電解質の摂取も必要となります。

 

■そもそも電解質ってなに?どんな働きがあるの?

 

電解質とは、体内の水分バランスや神経・筋肉の働きを支えるミネラル成分のことです。主なものは以下です。

【電解質】

・ナトリウム:体液バランスの調整、神経伝達に関わる。

・カリウム:筋肉の動き、血圧調整に関わる。

・マグネシウム:エネルギー代謝、筋肉のけいれん予防に関わる。

・カルシウム:骨の健康、神経伝達に関わる。

 

■シーンに応じて、飲み物を選ぶことも大切です!

・水:基本の水分補給として、日常的にこまめに摂ることが大切です。

・スポーツドリンク:水分・電解質補給として、運動後、大量に汗をかいた後にお勧めです。

・経口補水液:水分・電解質補給として、熱中症の初期症状がある時にお勧めです。より素早く水分や電解質が吸収されます。 

・麦茶:カフェインゼロであり、ミネラルが含まれています。食事中や、お子様にも適しています。

※糖分の摂りすぎには注意しましょう!

 

食事からもミネラル補給を!

飲み物だけでなく、食事からも電解質を補うことができます。

たとえば、夏野菜のトマトやきゅうり、またバナナにはカリウムが豊富。

味噌汁や漬物はナトリウム補給に役立ちます(摂りすぎには注意!)。

牛乳、小魚、豆腐にはカルシウムが豊富に含まれ、豆類、ナッツ、海藻にはマグネシウムが含まれます。

高血圧症、腎疾患をお持ちの方は、ミネラル摂取については主治医に相談しましょう。

 

まとめ:夏の水分補給のポイント

・のどが渇く前に、こまめに水分補給

・汗をかいたら、電解質も意識

・食事と飲み物で、バランスよく補給

 

暑い夏を元気に乗り越えるために、正しい水分補給を心がけましょう!