水分補給のお話

2020年 7月 17日 金曜日

今年もそろそろ本格的な夏がやってきますね・・・  
夏場の水分補給、みなさんはどうしていますか?
今回は脱水時の水分補給についてのお話です 😛

 

脱水って?
脱水とは、身体から体液が失われた状態のことをいいます。
体液は主に水分と塩分でできていますので、脱水時には水だけでなく塩分の補給も必要です。

どういう時になるの?
水分や食事の摂取不足、過度の発汗、発熱・下痢・嘔吐などがある時は脱水になりやすいです。

あらわれる症状は
微熱、口渇感、体重減少、尿や発汗の減少などです。

次のようなサインがみられた時も脱水が疑えます。
・握手してみて手が冷たい
・ベロが渇いている
・皮膚をつまんでみて、つままれた形から3秒以上戻らない
・親指の爪先を押してみて、赤みが戻るのが遅い
・わきの下が渇いている

また、身体の中で体液の多い臓器にも異変が出やすくなります。
・脳    めまい、立ちくらみ、集中力・記憶力の低下、頭痛、意識喪失、けいれん
・消化器  食欲低下、悪心、嘔吐、下痢、便秘
・筋肉   筋肉痛、しびれ、まひ、こむら返り

 

何を飲めばいいの?
脱水状態になってしまったら、水分と塩分を速やかに補うことが大切です。
水分は塩分と糖分のバランスがよいと体内への吸収速度がアップします。

・水やお茶      塩分や糖分が含まれない
・スポーツドリンク  塩分が少なく、糖分が比較的多い
・経口補水液     塩分と糖分がバランスよく含まれる

通常の水分補給であればスポーツドリンクで十分ですが、脱水になりやすい状況にある時や脱水状態になってしまった時は経口補水液が適しています。

※意識がはっきりせず話すことができなかったり、何も口から飲むことができないような状態のときは病院で点滴を行いましょう

 

脱水は気づかないうちに進行するため、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給しておくことが大切です。

 
市販の経口補水液をストックしておくといざという時に安心ですね!

 
今年はどんな夏になるのでしょうか・・・
しっかり対策を行い、無事に暑い夏を乗り越えましょう!

 

少しの心がけで将来の疾病予防!

2020年 6月 30日 火曜日

緊急事態宣言が明け、日常を取り戻しつつありますが、感染拡大の第二波がまだまだ心配されますね。

さて、今回は血糖値のお話ですが、メタボ体型の人や高齢者向けのお話ではありません。
若くて痩せている人にも起こりうるのに、健康診断でなかなか見つからない血糖値スパイクのお話です。

コロナ禍で、お気に入りの定食屋さんはまだ閉まってるし、
お弁当を持参するようになったものの、おかずをたくさん用意する時間がない、おにぎりだけ、パンだけになりがち・・・
自粛期間中に太ったし、しばらくかけうどんだけ、ざる蕎麦だけにしよう・・・
なんてことはないですか?

その食事、食後短時間だけ高血糖を示す、血糖値スパイクを起こすリスクがとっても高いです。
最近なんだかランチ後に眠い・・・
なんとなく仕事に集中できない・・・
ということはありませんか?
実は血糖値スパイクが原因かもしれません。

放置すると将来糖尿病になるリスクや心筋梗塞や脳梗塞を引き起こすリスクが高まります。
健康番組等でよく取り上げられるため、ご存じの方も多いと思いますが、
今一度、ポイントを抑えて防ぎましょう!

 

①糖質に偏る食事を避ける
おにぎりやパンだけ、丼ぶり、麺類+ご飯のセット等・・・主食中心のメニューは糖質摂取量が過多になります。
なるべくいろんな食品を摂れるメニューにしましょう。
また、白いご飯やパン、麺よりも、玄米や雑穀、全粒粉、ライ麦等、色のついた穀物を使用した製品の方が、同じ穀物類でも血糖値が上がりにくいです。
積極的に取り入れたいですね。

 

②ベジタブル・ミート・フィッシュファーストを心がける
野菜やきのこ、海藻類を食事の最初に食べることで、食物繊維がクッションとなり、糖の吸収を緩やかにしてくれます。
お肉や魚などたんぱく質を豊富に含む食品から摂ることで、インスリン分泌を増やす働きのあるインクレチンというホルモンが分泌されます。
インクレチンは食欲を抑え、食べすぎ防止の効果もあります。
サラダやメインのおかずは食事の初めにそしてなるべくゆっくり時間をかけて食べましょう。

 

③朝食を抜かない
朝食を抜くと、空腹の時間帯が長くなります。
すると昼食後に血糖値が急上昇しやすく、血糖値スパイクが発生しやすいと言われています。
できるだけ3食バランスよく食べましょう。

 


④食後、軽い運動をする
摂取した糖を筋肉で消費することで、血糖値の上昇が抑える効果があります。
食後に眠ったり、じっとしていると、血糖値が高い状態が続いてしまいます。
時間が限られているランチタイムですが、少しの時間でもいいので、階段の上り下りや散歩する等、軽いエクササイズをしてみませんか?

 

少し意識をしてみることで、将来の大きな疾病の予防に繋がるかもしれません。
また、ランチ後の集中力upも期待できるかもしれません。
密を避けるためにも、早く仕事を終わらせて、公共交通機関が混まないうちに帰りましょう♪

 

糖分を含む飲み物に注意!

2020年 5月 7日 木曜日

5月に入り、暖かい日が増えてきましたね 😀
これから水分補給をする機会が多くなると思います。

本日は「糖分を含む飲み物に注意!」をテーマにお話させて頂きます。

 

皆さんは普段からどのような飲み物で水分補給を行っていますか?
水、お茶、炭酸飲料、ジュースなど様々だと思いますが、
糖分を含む以下の飲み物の飲み過ぎは、肥満や糖尿病を招く恐れがあるため注意が必要です。

 

●炭酸飲料
水に炭酸ガスを入れて果汁・乳・砂糖・甘味料・香料などを加えた飲料です。
炭酸飲料で代表的なサイダーは、ペットボトル500mlで『角砂糖約15個分』の糖分が含まれています。
最近では、糖分が含まれない炭酸水も増えていますので、糖分が気になる方にお勧めです。

 

●果汁入り・濃縮還元ジュース
果物のビタミンやミネラルを含むため体によさそうなイメージですが、果糖が多く含まれていてること、また、果物より食物繊維が少なく、液体のため糖分の吸収が早く、血糖値が急激に上がりやすい飲み物でもあります。

 

●スポーツ飲料
塩分と糖分の濃度や浸透圧を調整することによって、水分を速やかに体内に吸収することができる飲料です。
そのため、夏場や喉の渇きを感じた時の水分補給には適していますが、ブドウ糖や果糖が多く含まれているため、 飲み過ぎには注意が必要です。

 

●「ゼロ・低カロリー」や「ノンシュガー」飲料
これらの飲料は、栄養成分表示において規定があり、「0」でなくても基準値を満たしていれば「ゼロ・低カロリー」や「ノンシュガー」と表示することができるため、必ずしもカロリー「0」kcal・砂糖「0」gとは限りません。
「ゼロ・低カロリー」や「ノンシュガー」と表示されているからといって安心して 飲み過ぎてしまうと、血糖値が上がったり、体重増加の原因になります。

参考:厚生労働省 eヘルスネット

 

●「ペットボトル症候群」に注意!
「ペットボトル症候群」とは、炭酸飲料や清涼飲料水の多飲により、糖分の摂り過ぎで高血糖を招く状態です。
血糖値が上昇すると喉が渇くため、さらに飲みたくなるという悪循環に陥り、糖尿病にかかる危険性もあります。

 

●水分補給はお水、お茶を中心に

このように「糖分を含む飲み物」は、日常的に飲み過ぎると肥満や糖尿病を招くリスクが高まります。
お水、お茶など、カロリーや糖分がない飲み物を中心に、その時の状況に合わせて水分補給を行い、1日の糖分摂取量が過剰にならないよう気を付けましょう 😉