秋のお彼岸の季節になりました

2019年 9月 19日 木曜日

まだまだ暑い日がつづきますね 🙂

9月は秋のお彼岸があります。
お彼岸と言えばおはぎを召し上がる方も多いかと思います。

 
ところで、春は「ぼたもち」、秋は「おはぎ」と呼び方が変わるのはご存知ですか?
ぼたもちは春に咲く牡丹の花に似ていることから名がつき、おはぎは秋に咲く萩の花に似ていることから名がついたので、
季節によって呼び分けられるそうです。

 
今回はおはぎに使われる、小豆について少しだけお話したいと思います!

 
★小豆の起源

小豆の歴史は古く、中国では古来より食べられてきました。小豆の赤い色に災いや病気を退ける力があると信じられていたそうです。

 
その習俗が日本にも伝わり、お正月や節句、お祝いの日にあずきを使った赤飯や和菓子を食べるようになりました。

 
8世紀に書かれた古事記・日本書紀にも小豆が記されています。
古くから食べられてきた小豆が、現在でも私たちの生活に残っているのはすごいことですよね。

 
★小豆に多く含まれる栄養素

アントシアニン
小豆にはアントシアニンが含まれます。
ポリフェノールの一種で抗酸化作用があり、老化やがんの原因となる活性酸素から体を守ってくれます。

 

サポニン
小豆の皮部分にサポニンが含まれ、アントシアニンと同様に抗酸化作用を持っています。
体内の水分バランスを整える働きもあり、むくみの解消に役立ちます。

 

食物繊維
小豆は水溶性と不溶性の食物繊維がバランスよく含まれています。
水溶性食物繊維は食後の血糖値の急上昇を防いだり、腸内の善玉菌を増やす作用があります。
不溶性食物繊維が便のかさを増やし、排便を促します。

 
★小豆の生産量

国内では、年間42,100tの小豆が生産されています。(平成30年)
約9割は北海道産で、その中の3割以上は十勝産です。

 

効率よく糖分をためるためには、昼はあたたかく・夜は涼しい気候が重要で、北海道は小豆をつくるのに適しています。

ただ、小豆は寒さに弱く、霜の被害を受けやすい作物で、小豆栽培をスタートしたころは冷害などで波も激しかったそうです。

 

現在は品種改良が進み、北海道型の輪作体系も確立したことで、
国内トップの生産地となりました。

農家の方々が日々天候に気を遣いながら小豆をつくってくださるおかげで、
おいしいおはぎが食べられます。よく味わっていただきたいですね! 😳

リコピン

2019年 8月 13日 火曜日

暑い季節になりましたね!
体調管理を心がけて、暑い夏を乗り切りましょう! 😎

今月はリコピンのお話をしたいと思います。
私事ですが、大学でリコピンについて研究をしていました。
夏野菜のトマトスイカに豊富に含まれています。

 

リコピンとは・・・

カロテノイド(動植物に含まれる赤や黄色、オレンジ色の色素)のひとつです。
ビタミンと同じように人の体内では作り出すことができないので、食べ物から摂るしかありません。
抗酸化作用が高く、ビタミンEの100倍以上
健康や美容の面からも様々な効能が期待されています!!

 

リコピンの働きをご紹介します! 🙂

血流を改善し生活習慣病を予防
抗酸化作用は悪玉(LDL)コレステロールの酸化を抑制し、血流を改善します。
体の酸化は老化を促進し、病気の原因になります。
酸化の原因である活性酸素を除去する作用を持つリコピンはこれらを予防します。

 

美肌効果
活性酸素を除去する作用は、美しい肌の生成と保持に深く関わりがあります。
紫外線によっても増加する活性酸素は、シミやくすみの原因であるメラニン色素の生成を促進する作用を持つため、抗酸化作用によって、肌の透肌明感を維持する効果も期待されています。

 

肥満を予防する効果
リコピンの血流改善作用は、臓器や細胞の働きを活発化させて代謝を上げ、
脂肪などが蓄積されにくい体をつくると期待されています。
また、抗酸化作用によって、脂肪細胞の増加を防ぐことができると考えられています。

 

目の健康の維持
活性酸素を原因とする視覚機能の低下に有効であるといわれています。
また、加齢によって起こる白内障や黄斑変性症などの視覚障害の予防や改善にはルテインが
効果的ですが、リコピンもルテインとの相互作用で効果を発揮することが明らかとなっています。

 

ここからはリコピンを含むトマトについてです。
旬の8月には2月の約3倍のリコピンが含まれるというデータがあります!

☆おいしいトマトの選び方☆

①真っ赤に熟しているもの
②ヘタやガクが濃い緑色で、ピンとしていて枯れていないもの
③全体の色が均一で皮に張りのあるもの
④持ってみてずっしりと重たいもの
⑤お尻の部分の放射状の線がはっきりしているもの

 

☆効率的に摂る方法☆

加熱調理をする
油に溶けやすい性質のため、油と一緒に食べることで吸収率がアップ!
また、にんにくや玉ねぎといったユリ科野菜を油で加熱調理することで、体内に吸収されやすい構造への変化が促進されます。

<トマトソース・シチュー・スープ>

 

加工品を利用
リコピンだけでなく、トマトの成分が濃縮されています。
また、手軽に使えて便利です。

<トマトケチャップ・ホールトマト・トマトピューレ>

 

朝のトマトジュースが効果的
朝が1番リコピンの吸収が良いことが明らかになっています。
また、牛乳と組み合わせると効率よく摂ることができ、
カルシウムも補うことができます!

<牛乳をかけたシリアル+トマトジュース>

 

 

土用の丑の日

2019年 7月 12日 金曜日

これから本格的ながやってますね!

7月といえば七夕や夏祭りなどイベントがたくさんありますね。

毎年土用の丑の日が近づくと、スーパーでも鰻を見ることが多くなりますよね。

今年の土用の丑の日は、7月27日です!

なぜ、土用の丑の日に冬が旬の鰻を食べる習慣ができたのか知っていますか?

土用の丑の日に鰻を食べるようになったのかご紹介します。

 

★「土用の丑の日」★

☆土用はいつ?
立春、立夏、立秋、立冬がありますが、土用はその前の18日間又は19日間の季節の変わり目のことをいいます。
例えば、今年の立秋は8月8日なので、その前の7月20日~8月7日が土用の期間になります。

ちなみに、今年は立春は2月4日、立夏は5月6日は、立冬は11月8日です。

☆丑の日とは・・・
丑は十二支のことをいいますが、干支だけではなく、日にち等を数えることにも使われます。
そのため、12日間周期で『丑の日』がきます。

つまり、土用の丑の日とは、土用の期間にある丑の日のことを言います。

そのため、夏の土用の丑の日が2回ある年もあります。
2019年は7月27日のみですが、2018年は7月20日8月1日の2日間でした。

☆なぜ鰻を食べるのか?
鰻の旬は冬ですが、夏に鰻を見ることが増えすよね。

夏に鰻を食べるようになった理由は、江戸時代の出来事がきっかけとも言われています。

江戸時代、夏に鰻が売れないことに困っていた鰻屋は、平賀源内(ひらがげんない)という学者に相談しました。

江戸時代には、丑の日にのつく食べ物を食べると夏に負けないという風習があり、
平賀源内は「本日、丑の日」という張り紙をするように鰻屋に言いました。

鰻屋が実際に張り紙を張ったところ、大繁盛し、他の店にも広がっていきました。
そのため、「土用の丑の日には鰻を食べる」という習慣が今でも残っているようです。

 

★鰻について

栄養素も豊富に含まれています。

特にビタミンA不飽和脂肪酸EPADHA)という脂質などが豊富です。

脂質が多いので、鰻は体に良くないのではないかと思ってしまうかもしれませんが、鰻にはEPA・DHAという脂質が含まれます。

ビタミンA
→目の網膜の成分の材料などになります。

EPA・DHA
→魚に多く含まれ、血液をサラサラにする働きがあります。
体内では合成されないので、積極的に摂取したい脂質です。

他にも、体内の代謝に関わるビタミンB1ビタミンB2が豊富に含まれ、たんぱく質も含まれます。

 

値段が高いことや、食べる機会が少ないことがあるかもしれませんが、これからの季節にはスーパーにたくさんの鰻が出回ります。

ぜひ、鰻を食べて、夏バテしないようにしましょう!!

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