二日酔い対策

2016年 3月 22日 火曜日

昨日、東京では桜の開花宣言が出されました。
例年よりも5日早いそうですね。

この時期は歓送迎会やお花見など、
お酒を飲む機会が増えますよね。

私もお酒が好きで、二日酔いになることもしばしば。
「今年は二日酔いにならないような飲み方をする!」という
目標を立てましたが、新年早々、二日酔いになり、
目標は打ち破られました。

さて、今回は『二日酔い対策』についてお話したいと思います。

アルコールは、アセトアルデヒドを経て無害な酢酸へ代謝されますが、
このアセトアルデヒドが頭痛や悪心の原因となります。
また、アルコールには利尿作用があるため、お酒を飲んだ後は脱水状態になっています。
そして、肝臓がアルコールの代謝に働くため、糖新生(糖を作ること)が十分に行われず、
低血糖となります。

このように、二日酔いの主な原因は、アセトアルデヒド、脱水、低血糖です。

それでは、二日酔いにならないためには、どうすればよいでしょうか。

①水分を摂る
理想は、お酒を飲みながら同量の水も飲むこと。
体内の水分が少なくなるとアセトアルデヒドの血中濃度が高くなり、症状が出やすくなります。
また、脱水により頭痛等が見られることもあります。

お酒を飲んでいる間に水分を十分に摂れなかったとしても、飲んだ後、もしくは、
翌朝に水分を摂ることで、二日酔いが軽減されます。

水分補給には、経口補水液スポーツドリンクを用いるとよりいっそう効果的。
ただし、お酒を飲んでいる間や飲んだ直後に経口補水液やスポーツドリンクを飲用すると、
アルコールの吸収が速まり、さらに酔いが回ることもあるため要注意。

②おつまみもしっかり食べる
これは脱水、低血糖対策として有効です。

脱水とは水分だけでなく塩分も失われている状態。
お酒を飲むとトイレが近くなりますよね。
尿中にはナトリウム(塩分)も多く含まれています。
そのため、塩気のあるおつまみを摂ることも大切。

低血糖対策として、ご飯、いも類等の炭水化物(糖質)も
しっかり摂りましょう。

それでも二日酔いになってしまったら・・・
塩分と炭水化物の補給のためにも、朝食をしっかり摂りたいところですが、
食べ物が喉を通らない時には、フルーツジュースやお味噌汁がお奨め。
ビタミンCはアセトアルデヒドの分解を促進するため、グレープフルーツジュース等がいいですね。
また、経口補水液やスポーツドリンクは、水分、塩分、糖質を合わせて補給することができます。

飲み方を少し工夫して、お酒と上手に付き合いましょう。

桃の節句

2016年 2月 17日 水曜日

暦のうえではとはいえ、まだまだ寒い日が続いていますね。                                  皆様はいかがお過ごしでしょうか?

さて、今回は『桃の節句』の行事食についてお話してみます。

 

『桃の節句』では、ちらし寿司はまぐりのお吸い物菱餅雛あられが定番ですね。                         これらを『桃の節句』に食べるのにはそれぞれ意味があります。                                          どのような意味があるのかを知っていただけたら・・・
と思い、ご紹介いたします。

●ちらし寿司                                                                もともと『桃の節句』ちらし寿司を食べるいわれはないようです。  散らし寿司のイラスト・絵カード                                  では、なぜ                                                                  具材のれんこんには穴が開いているために、見通しが良いといわれます。                                   また、海老長寿を意味しているため縁起がいいとされています。                                                       彩りも綺麗なため『桃の節句』のお祝いの食事として
定番となったようです。                               『寿司』は寿(ことぶき)を司(つかさど)ると漢字で書きます。
縁起がよく、お祝いの席で食べるという意味を持っています。

●はまぐりのお吸い物  

夫婦仲がよく、一生連れ添えることを願って『桃の節句』に食べるとされています。                             はまぐりは、2枚の貝殻で一対となっている2枚貝です。                                          対になっている貝殻でなければ、ぴったりと合わずに隙間ができてしまいます。                                   そのため、貞操や夫婦円満を意味しているといわれています。
盛り付けるときには、貝殻の両方に身を乗せましょう。
(開いた貝殻のそれぞれに1個の身を乗せるので計2個です。)

●菱餅                                                                下から緑色、白色、桃色の順に重ねるのが多いようですが
白色、緑色、桃色の順で重ねる場合もあります。菱餅のイラスト
緑色新芽白色は雪桃色桃の花を表します。                                        一番下が緑色の場合は、雪の下に新芽が芽吹いている様子、
そして桃の花が咲いていることを表現しています。
一番下が白色の場合は、雪の中から新芽が芽吹き、
桃の花が咲いている様子になります。                          また、緑色は健康や新緑白色は清浄や子孫繁栄や雪
桃色は桃の花
をイメージしているようです。
桃色は『赤色』と見て、魔よけの意味合いもあります。

●雛あられ                                                              関東と関西では異なります。                                                        関東では米(うるち米)を爆ぜて甘く味をつけたもの
関西ではもち米を原料としており、大きさは直径1cmほどで 塩やしょうゆで味付けをしてあります。              クリックすると新しいウィンドウで開きます                                   最近では、関東でも関西仕様の雛あられを
見かけるようになりました。                                    味付けも塩やしょうゆだけではなく甘味があったり、
海苔がまぶしたものなど様々な味があるようです。
雛あられの色の数は3色か4色が一般的なようですが、
それぞれの色にも意味があります。
また、3色と4色では色の意味合いも異なります。                                                 3色の場合白は「雪の大地」、桃色は「命」、緑は「芽吹き」
とたとえ、食べることでそれぞれの自然のエネルギーを授かることにより、
健やかに成長するという意味があります。                                          4色では、黄色が加わり意味も異なってきます。
白は「冬」、桃色は「夏」、緑は「春」、黄は「秋」と四季を表し1年を通して幸せを祈っている意味があるそうです。
なるほど~と思えますね!

日本には四季があり、それに伴った行事食があります。                                         お子様と行事食を一緒に用意しながら、
様々な意味があることを伝えていただけると嬉しいです!

『桃の節句』楽しくお過ごしください!

クリックすると新しいウィンドウで開きます

 

 

節分

2016年 1月 29日 金曜日

18日は都心部も久々の大雪で大変でしたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
寒くてコタツから出られない!なんてこともあると思います。
今週で1月も終わり、2月最初のイベント『節分』がありますね!
コタツから出て、節分の豆まきを楽しみましょう!
今回は、『節分』についてご紹介します。

そもそも、『節分』とは?
立春立夏立秋立冬前の日を全て節分と言っていました。
旧暦では立春から新年が始まります。その前日の2/3(節分)が現在でいう大晦日にあたります。
もともとは、それぞれの季節の変わり目を節分と呼んでいましたが、立春から新年となるためこの変わり目が1番重要視されていたのです。
そのため、今ではこの重要視されていた変わり目だけを節分と呼ぶようになりました。
では、どうして節分に豆まきをするのでしょう?
大晦日に当たる2/3に豆まきをして厄を祓い、新年を迎えるためと言われています。干支が節分を境に変わるのも、旧暦では立春からが新年となるからです。


節分には『イワシの頭の玄関飾り』を各家庭で飾られていましたが、最近ではあまり見られなくなってしまいました。
『イワシの頭の玄関飾り』は厄除けとして、焼いたイワシの頭ヒイラギの枝に挿してたものを玄関の扉の上に飾るという風習です。
目立つものではありませんが、ヒイラギの葉の棘で鬼の目を刺し、イワシの臭いで邪気を払うと言われています。
イワシの栄養ポイント
イワシなど、魚に多く含まれる注目成分として、EPADHAといった単語を良く聞くと思います。
これらは特に青魚からとれる油で、不飽和脂肪酸と呼ばれます。
この不飽和脂肪酸には血中のコレステロールを減少させて、血液をサラサラにする働きがあります。

そして、メインイベントの『豆まき』
「人里に出てきて暴れた鬼の目に、炒った大豆(福豆)をぶつけて退治した」という昔話が由来になっています。
よく、「鬼は外、福は内」と掛け声をして豆をまくと思いますが、神社などでは「鬼は内、福も内」と言って豆をまく場所もあります。
福だけでなく鬼も一緒に迎え入れ、鬼を改心させるという考え方で、このような掛け声になったようですね。
大豆の栄養ポイント
大豆は植物性食品ですが、良質なたんぱく質を含んでいます。
そのため、「畑の肉」とも呼ばれています。
また、大豆特有の成分である「大豆イソフラボン」は、女性ホルモン(エストロゲン)と似た働きをします

さて。豆まき用の炒り大豆『福豆』ですが、使い切らずに余ってしまった!ということはないですか?
そんな福豆を美味しく食べられるレシピをご紹介します!


大豆の炊き込みご飯(2合分)
・米・・・2カップ
・酒・・・大さじ1
・塩・・・2g

・干し椎茸・・・中3枚
・ぬるま湯・・・椎茸が浸るくらい(約1カップ)
・砂糖・・・・・ひとつまみ(約0.5g)

・油・・・小さじ2
・人参(細切り)・・・30g
・油揚げ(2cm程度の細切り)・・1/3枚
・炒り大豆・・・・・・15g
・だし汁・・・・・・・100ml
・しょうゆ・・・・・・小さじ2
・砂糖・・・・・・・・4g

*下ごしらえ
・お米をといで、水につけておきます。
・椎茸は砂糖をひとつまみ加えたぬるま湯につけて戻し、軸を取って薄切りにします。
※ぬるま湯に砂糖を加えたものにつけることで、戻し時間を短縮できます

①材料を切り、油で炒めて、更に調味料を加えて色が付くまで煮ます。
②煮汁+椎茸の戻し汁+水で2合分の水分(約380~400cc)にして、炊飯器に加えます。
③さらに酒と塩を加えて、炊飯を開始します。
④炊き上がったご飯に分けておいた材料を加え、蒸らして完成です!

ご飯の上に紅ショウガ白ごまを乗せたり、根ショウガを一緒に入れて炊くのもおすすめです。
時間がたっても大豆は固くならないので、お弁当に入れても美味しく食べられます
大豆の香りが芳しい炊き込みご飯。ぜひご家庭でもお試しください♪

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