芽吹きの季節

2011年 3月 23日 水曜日

こんにちは!食いしん坊のマブです。2回目の登場です。

菜の花春になると、♪ 菜の花畠に入り日薄れ ♪ー朧月夜

を思い出します。
 弥生月の語源は、草木がいよいよ生い茂る月の「いや生ひ月」が「やよひ」になったそうです。

 そこで今回は、芽吹きの野菜の「スプラウト」とアブラナ科のブロッコリーについてお話しします。
 スプラウトとは種から発芽して3日目くらいの野菜のことです。
最近は、貝割れ大根、アルファルファ、ブロッコリー、そばの芽など、様々の野菜のスプラウトがスーパーで売られています。
もやしは大豆や小豆類の、豆苗(とうみょう)はグリーンピースのスプラウトだとご存知でしたか?ブロッコリースプラウト

 
 スプラウトにはビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。種子の発芽に伴う代謝では、種子のときには存在しなかった成分も新たに合成されます。また、種子に含まれる酵素抑制物質が、発芽することで消滅しかえって酵素の活性を高めると言われています。
 特にブロッコリースプラウトには、フィトケミカル(植物性の化学物質)の1種であるスルフォラファンが豊富に含有(ブロッコリー20倍以上)しています。動物実験ではブロッコリー由来のスルフォラファンは、ガン細胞を抑える酵素を活性化させる働きが、既知のどの物質よりも非常に強いことが認められています。(タラレー教授らの論文等)

 

 ブロッコリーも栄養面では、赤ちゃんのブロッコリースプラウトには負けていません。
スルフォラファン、ビタミンC、βーカロテン、ビタミンB群、ミネラル(リン、カリウム)、第6の栄養素と呼ばれる食物繊維などがたっぷり含まれます。それゆえ、抗酸化作用、血糖値の正常化保持、便秘の改善などの効果が期待できます。またブロッコリーには葉酸が豊富にサラダ含まれ、赤血球の形成を助けるといわれています。右のサラダに使用しているブロッコリーの子房4個には約210μgの葉酸が含有しています。この量を食べると、日本人の成人の推奨量をほぼ摂取できます。推奨量とは、日本人の食事取基準(国民の健康の維持・増進、生活習慣病の予防を目的とした各栄養素の摂取量を示す。)の指標であり、母集団に属するほとんどの人が不足しない摂取量とされています。

 株式会社メディカルライン管理栄養士は、ダイエット食品、健康食品、病者用食品、スキンケア商品の相談の窓口などを承っています。商品に関することは勿論のこと、通常のお食事もアドバイスしています。旬の野菜もアドバイスに取り入れて、ご利用者様の健康と美をサポートしています。 

桜
今回も、菜の花から食べ物の話になりましたが、最後は美しく締めたいと思います。
春といえば「桜」…
 清水へ祇園をよぎる桜月夜こよひ逢うひとみなうつくしきー与謝野晶子

 今年の花見は夜桜でも観に行こうかしら…

骨粗鬆症

2011年 3月 3日 木曜日

こんにちは、はっちです。

年が明けたかと思っていたらあっという間にもう3月ですねsakura

年度末ということもあり先日、健康診断を受診したのですがついでに骨密度も測定してきました。(結果はまだ出ていないので気になるところですが・・)

骨の状態を良く保つことも健康管理のひとつということで、今回は『骨粗鬆症』についてお伝えします。

ご存知のとおり『骨密度』を測れば骨の健康状態がわかります。ちなみに測定は痛くもかゆくもなくすぐに終わります。

この骨密度が低いと『骨粗鬆症』という疾患になる可能性が高くなってしまいます。これは骨がスカスカになってしまう状態で高血圧や糖尿病と同じく生活習慣病のひとつです。簡単に言うと骨量が減り、骨質が悪くなることで骨が弱くなり骨折しやすくなる状態です。

ここでちょっと骨のお話を・・。

hone骨はカルシウムが主成分ですが、体を支える働きのほかにもカルシウムの貯蔵庫の役目もあります。そして骨の中では、常に新しく骨が作られたり古い骨が壊されたりを繰り返されています。この繰り返しのことをちょっと難しく言うと『リモデリング(再構築)』と呼ぶこともあります。

さて『骨密度』ですが、思春期までは急速に増加し20歳代半ばまで増え続け最高値に達するといわれています。その後、30歳代までほぼその状態が保たれます。骨の状態を保つために関係が深いのが女性ホルモン(エストロゲン)。特に女性は閉経をむかえると女性ホルモンも急激に減るため骨密度も低下していきます。

このような経過をたどるにしても食事や運動で減少をある程度防ぐことができますので今から骨密度を高めておくことがポイント!です。

 そのために食事はとても大切です。

『骨粗鬆症』を予防するにはご存知のとおりカルシウムが重要です。

では実際にどのくらいの量をとればいいのでしょうか?

食事摂取基準(2010年版)を参考にすると、カルシウムの推奨量(女性30代)は650mgです。

厚生労働省が実施している『国民健康・栄養調査』というものがありますが、残念ながら毎年カルシウム摂取量は足りていない状況です・・。実は、私も食生活を振り返るとそこまでカルシウムのことを意識してとっていなかったかもしれません・・。でもこれからは意識してとります!

ここでカルシウム豊富な食品をご紹介します。

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食品 1食あたりの目安量(g) カルシウム量(mg)
普通牛乳 200 220
スキムミルク 24(大匙4)※ 264
ヨーグルト 200 240
うるめいわし 30 171
干しひじき 10 140

 ※200mlの水に溶解した場合。 

ところで骨を丈夫にするにはカルシウムを十分にとることが不可欠ですが、食品に含まれているカルシウムがすべて体内に吸収されるわけではありません・・。

さらにカルシウムを効率よく吸収できるようにするには、ビタミンDも一緒にとることが大切なんです。ビタミンDは腸からのカルシウムの吸収を助ける働きがあります。ですので、カルシウムとビタミンDを組み合わせた食事はカルシウム吸収もさらにアップできるのでお薦めです。

 ビタミンDを豊富に含む食品は主に魚類や干ししいたけなどのきのこ類です。

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食品 1食あたりの目安量(g) ビタミンD量(μg)
鮭・焼き 80 31.5
くろかじき 80 30.4
うなぎ蒲焼 100 19.0
さんま 80 15.2
干し椎茸 15g 2.5

 

食事以外にも適度な運動することで骨に負荷がかかり、骨密度を保つことにも有効です。陽気もだいぶ暖かくなってきたのでウォーキングなどいかがでしょうか。さらに日光浴も兼ねれば皮膚の下でビタミンDが活性化されより吸収アップにつながります。

残念ながら骨密度はいったん減少してしまうともとに戻すことは難しいと言われています。 極端な食事制限でダイエットしても骨密度が低下してしまいますので、くれぐれもご注意を・・。

骨までスカスカにならないように、バランスのよい食生活と適度な運動を心がけて今のうちから骨粗鬆症を予防していきたいですね。

高熱の時の水分補給

2011年 2月 4日 金曜日

寒い日が続いていますね
風邪やインフルエンザが流行していますが、みなさんは大丈夫でしょうか?? の画像

私はスキーが趣味なので、冬は体調を崩している暇がありません・・・
休みの度に湯沢へ出かけ、スキーを楽しんでいます。
ただ、1月中旬の寒波の時、スキー場の気温はマイナス12℃{name} by {username}
スキーウエアを着ていても、カイロをいくつも貼っていても、身体の芯から冷え切っていました。
もうスキーなんて嫌だと思いましたが、翌週には天候も少し回復し、
冬の醍醐味を楽しんでいます

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  天気がいいと山の上からの
      眺めは最高ですさんの絵文字 
 
 
 
 
 
    
 
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     でも最近は天気に恵まれずこんな日が多いです{name} by {username}
 
 
   
 
さて、今回は風邪やインフルエンザの時の水分の摂り方 についてお話します。
私たちの業務では、水分補給に関するお問い合わせを受けることもあります。
栄養士には「栄養」のことだけでなく、「水分補給」についての知識も必要なんです

 
風邪やインフルエンザで発熱している時・・・

いつもより体温が高い時は、それだけ汗として身体からたくさんの水分が
失われているということなんですね。

汗はただの水ではなく、その中にナトリウム等の電解質も多く含んでいます。
体温が1℃上がると、発汗により約200mLの水分と約0.5gの塩分が失われます。
そのため、ただの水を補給しただけでは、失われたものを補うことができません ・・・

水だけを補給していると、体液が薄まることで排尿が起こり、脱水が進行してしまいます。
発熱している時は、失われている電解質も一緒に補給する必要があります。

よく「風邪の時にはスポーツドリンクを」という話を聞きますが、
スポーツドリンクの中には、ナトリウムが少ないものもあるため注意が必要です。 girl3    
    
特に高熱の時には、より電解質の多い飲料を
選択しなければなりません。
 
そこでお勧めなのが、経口補水液 shine
最近は薬局やドラッグストアでもよく見かけるようになりましたが、
電解質を多く含み脱水の時に適した飲料です。
  
水分の吸収にはナトリウムと糖質の両方が必要ですが、
速やかに水分が吸収されるためのナトリウムと糖質の比率というものが決まっています。
経口補水液はその比率に従って最も速やかに水分が吸収できるよう調整されています{name} by {username}

糖分の多いスポーツドリンクは、運動時のエネルギー補給を目的とした時や
日常の水分補給には適していますが、高熱等の時にはあまり適していません。
糖分が多すぎる飲料は吸収が遅くなってしまいます。

ugai_soft 発熱している時は電解質を十分に含むもので水分補給を行い、
 脱水に気をつけることが大切です
 
 その前に、普段から手洗い、うがい、マスク等、
 風邪をひかないように注意することも大切ですね。
 十分な栄養早めの休養で、抵抗力のある身体を作りましょう