日本茶

2019年 5月 9日 木曜日

 

元号が変わり1回目の投稿です。
令和」もよろしくお願いいたします!

立夏を迎え、日差しに夏を感じることが多くなりました。
新緑がキレイなこの時期は、新茶の美味しい季節でもあります。
今回は日本茶についてお話しします。

●摘採時期
日本茶は茶摘みの時期によって新茶、一番茶、二番茶、三番茶、秋冬番茶に分けられます。
立春から数えて88日目を八十八夜と言いますが、この頃(4月下旬~5月)に新芽を摘むことを一番茶摘みと言い、この茶葉で作ったものが一番茶(新茶)です。
一番茶は二、三番茶に比べて苦み成分のカテキンや渋み成分のカフェインが少なく、うま味成分のテアニンが多いのが特徴です。

●種類
原料の葉は同じですが、発酵度や発酵方法により種類が異なります。
・不発酵茶(緑茶)・・・煎茶、玉露、ほうじ茶、玄米茶、番茶、抹茶、など
・半発酵茶(青茶)・・・烏龍茶、鉄観音、水仙など
・発酵茶(紅茶)・・・ダージリン、アッサム、ウバなど
・後発酵茶(黒茶)・・・プーアル茶、碁石茶など
日本茶である緑茶にはたくさんの種類があり、葉の蒸し時間や加工の違い、原料となる葉の育て方の違いにより風味が異なってきます。

●日本茶に含まれる成分の働き
カテキン
お茶の渋み成分。
発ガンを抑制する抗酸化作用や脂肪の吸収抑制などの働きがある。
日光にあたると増えるため、二番茶、三番茶に多く含まれる。
カフェイン
お茶の苦み成分。
疲労や眠気を取り除く覚醒作用や利尿促進などの働きがある。
テアニン
お茶のうま味成分。アミノ酸の一種。
脳や神経に働きかけ、リラックスをもたらす働きがある。
フッ素
歯の表面をコーティングし、酸に強い歯を作ると共に、むし歯菌を抑制する働きがある。
ビタミンA、C、E
3つとも抗酸化作用をもつ。
ビタミンCはコラーゲン生成に関わり、皮膚や粘膜を健康に保つ働きがある。
ビタミンEは血行をよくする働きがあり、肌の老化防止にもつながる。
フラボノイド
抗酸化作用や抗菌作用に加え、消臭作用もある。
臭いの強い食事をした後や、朝のうがいにも良い。

日本茶に含まれる成分は、二日酔いや食中毒、ダイエット等にも役立つと言われています。
健康にも良い上、日替わりで種類を楽しんだり、同じ種類で産地ごとに飲み比べてみたり、料理やお菓子作りに用いたりと楽しみ方も色々ありそうですね♪
環境の変化が多い時期ですが、息詰まった時はお茶を飲んでホッと一息つき、この時期を乗り越えましょう!

春の紫外線対策

2019年 4月 23日 火曜日

4月も後半になり、ようやく過ごしやすい時期になってきました 🙄
1年のうち4~5月から急に紫外線が強くなると言われています。
夏に比べると日差しの強さを実感しにくいものの、
紫外線量は夏のピーク時とあまり変わらないそうです。
GWにお出かけされる方も多いと思いますが、
しっかりと紫外線対策を行いたいですね!

肌に影響を与える紫外線にはUV-AUV-Bがあります。

  • UV-A(紫外線A波)
    ・オゾン層でほとんど吸収されず、雲や建物を通り抜けやすい
    ・晴れる日が多い4月~8月がピークですが、それ以外もピーク時の1/2以上の量になるため年間を通して注意が必要
    ・肌の真皮層まで達し、肌のハリや弾力を生む繊維芽細胞に損傷を与える
    ・メラニン色素の合成を増やし、シミの原因になる
  • UV-B(紫外線B波)
    ・オゾン層や雲に吸収されやすい
    ・肌の日焼け(赤くなる)の原因になる
    ・メラニン色素が沈着して褐色になり、シミやソバカスの原因にもなるが、影響があるのは表皮で、肌の奥の真皮層まで達することはほとんどない

UV-Aを浴びるとシワやたるみといった肌の老化現象を引き起こすと考えられています 😐 
ちなみに上空のオゾン量は、日本付近では春に多く、夏から秋にかけて少なくなる季節変化をしているそうで、
UV-Bはこの時期はそれほど多くありませんが、UV-Aに注意が必要です。

 

特に気をつけたい場所↓↓
・飛行機内  ※飛行機の窓はUV-Aを透過するそうです。
・山など標高が高い場所  ※標高が1000m高くなると約10%紫外線は強くなります。
・船上  ※水面からの反射!

 

紫外線から肌を守る対策としては
日焼け止めをこまめに塗ったり、
(UV-Aから肌を守る指標はSPFではなくPAです!)
出来るだけ肌を露出しない、
日傘やサングラスを使用する等、
物理的な対策が前提ですが、
それでも紫外線は浴びてしまうので、ダメージから身体を守る栄養素を積極的に摂りたいですね♪

 

*ビタミンC
シミを作らせないだけでなく、できてしまったメラニンを薄くしてくれる効果も!
パプリカやまだまだ美味しい春キャベツなどにも多く含まれます。

 

*ビタミンE
細胞を参加から守り、血流をスムーズにします。
アーモンドや落花生等のナッツ類、サラダ油やオリーブオイル等の油脂類、魚卵等に多く含まれます。

 

*β-カロチン
紫外線による活性酸素から体を守る強力な抗酸化物質です。人参がイメージされると思いますが、ほうれん草や南瓜など色鮮やかな野菜に豊富に含まれています。

*リコピン
紫外線による活性酸素から肌を守り、シミの元であるメラニンをつくらせない栄養素。
リコピンと言えばトマトですが、夏野菜の茄子やピーマン、スイカなどにも豊富に含まれます。

 

上記のような栄養素を手軽に取れるサラダはいいですね♪
外出した日の夕食には1品、オイルドレッシングのサラダを取り入れるのがお勧めです!

春野菜

2019年 3月 12日 火曜日

最近は寒さを感じる日も少なくなり、春の気配を感じられるようになってきましたね。

「春の皿には苦みを盛れ」というように、
春には苦みのある食材を食べて、冬の間に溜め込んだ老廃物を排泄し、元気な体を作りましょう!

今回は春野菜についてご紹介します。

◎特徴
①苦み
植物性アルカロイドという成分によるもので、
腎臓のろ過機能向上による解毒作用や新陳代謝を活性化させてくれます。

②香り
精油成分のテルペン類によるもので、血行促進、抗酸化作用、心を落ち着かせる作用があります。

◎おすすめ食材

*たけのこ
カリウム、ビタミンE、ビタミンB群、食物繊維などを含みます。
切り口に出る白い粉の成分はチロシンというもので、脳や神経を活性化させ「やる気を高める」成分として注目されています。
先端の方が根本よりも栄養価、うまみともに高いです。
選び方:短く重いもの、皮が薄茶色でつやのあるもの
おすすめ料理:たけのこごはん、天ぷら、若竹煮

*春キャベツ
春野菜の代表ともいえます。
ビタミンC、ビタミンU、食物繊維などを含みます。
ビタミンUは胃腸の粘膜を健康に保ってくれます。
選び方:葉の巻きがゆるくやわらかいもの
おすすめ料理:サラダ、浅漬け

 

*ふきのとう
春の訪れとともに一早く目を出す山菜。
独特の香りと苦みがあり、この苦みが新陳代謝を促進してくれます。
ビタミンEやカリウム、食物繊維が豊富。
選び方:つぼみが締まっていて、花が開いていないもの、葉の色が濃いもの
おすすめ料理:天ぷら、煮物、ふきのとう味噌

春野菜の味覚を楽しむためにも、新鮮なうちに調理し、苦みや香りを生かす工夫をしましょう。
食卓にぜひ栄養たっぷりの春野菜を取り入れ、春を感じましょう!