季節の変わり目に注意!

2019年 10月 25日 金曜日

 9月は冷房をつけるような暑い日もありましたが、10月になり一気に寒さがやってきましたね。
9月~11月は寒暖差によって自律神経が乱れることで体調を崩しやすい時期なので、頭痛、肌荒れ、疲労感などの症状が出ることもあります。

季節の変わり目に体調を崩さないためのまず一つ目の対策は睡眠です。
いつもより気持ち早めに就寝して、睡眠時間を確保して体力を回復しましょう。
お風呂に入ってゆっくりすることでリラックスもできます。

 

二つ目は食事です。
身体を芯から温める食材がよいです。
野菜はかぼちゃ、大根、ごぼうなどの根菜類がお勧めです。夏野菜は火を通さないと身体を冷やすことがあります。
果物はりんごなどがお勧めです。
飲み物はコーヒー、緑茶、牛乳は身体を冷やすので、ほうじ茶、紅茶、ココアがよいでしょう。

生姜、唐辛子などの香辛料をアクセントで加えるのもいいですね。

体を温める食材の見分け方は、冬が旬のもの、産地が北方系のもの、発酵食品などがあります。
体を冷やす食材は、夏が旬のもの、産地が南方系のものなどがあります。
ぜひ参考にしてみてください。

 

三つ目は水分補給です。
夏は積極的に水分補給を行っていた人も多いと思いますが、空気が乾燥し始め汗もかきにくくなり喉の渇きも感じにくくなります。
気づかないうちに体の水分が不足していることもあります。
意外かと思うかもしれませんが、今のような時期こそ意識して水分補給が必要です。

冬に向けて負けない身体をつくりましょう!

秋のお彼岸の季節になりました

2019年 9月 19日 木曜日

まだまだ暑い日がつづきますね 🙂

9月は秋のお彼岸があります。
お彼岸と言えばおはぎを召し上がる方も多いかと思います。

 
ところで、春は「ぼたもち」、秋は「おはぎ」と呼び方が変わるのはご存知ですか?
ぼたもちは春に咲く牡丹の花に似ていることから名がつき、おはぎは秋に咲く萩の花に似ていることから名がついたので、
季節によって呼び分けられるそうです。

 
今回はおはぎに使われる、小豆について少しだけお話したいと思います!

 
★小豆の起源

小豆の歴史は古く、中国では古来より食べられてきました。小豆の赤い色に災いや病気を退ける力があると信じられていたそうです。

 
その習俗が日本にも伝わり、お正月や節句、お祝いの日にあずきを使った赤飯や和菓子を食べるようになりました。

 
8世紀に書かれた古事記・日本書紀にも小豆が記されています。
古くから食べられてきた小豆が、現在でも私たちの生活に残っているのはすごいことですよね。

 
★小豆に多く含まれる栄養素

アントシアニン
小豆にはアントシアニンが含まれます。
ポリフェノールの一種で抗酸化作用があり、老化やがんの原因となる活性酸素から体を守ってくれます。

 

サポニン
小豆の皮部分にサポニンが含まれ、アントシアニンと同様に抗酸化作用を持っています。
体内の水分バランスを整える働きもあり、むくみの解消に役立ちます。

 

食物繊維
小豆は水溶性と不溶性の食物繊維がバランスよく含まれています。
水溶性食物繊維は食後の血糖値の急上昇を防いだり、腸内の善玉菌を増やす作用があります。
不溶性食物繊維が便のかさを増やし、排便を促します。

 
★小豆の生産量

国内では、年間42,100tの小豆が生産されています。(平成30年)
約9割は北海道産で、その中の3割以上は十勝産です。

 

効率よく糖分をためるためには、昼はあたたかく・夜は涼しい気候が重要で、北海道は小豆をつくるのに適しています。

ただ、小豆は寒さに弱く、霜の被害を受けやすい作物で、小豆栽培をスタートしたころは冷害などで波も激しかったそうです。

 

現在は品種改良が進み、北海道型の輪作体系も確立したことで、
国内トップの生産地となりました。

農家の方々が日々天候に気を遣いながら小豆をつくってくださるおかげで、
おいしいおはぎが食べられます。よく味わっていただきたいですね! 😳

リコピン

2019年 8月 13日 火曜日

暑い季節になりましたね!
体調管理を心がけて、暑い夏を乗り切りましょう! 😎

今月はリコピンのお話をしたいと思います。
私事ですが、大学でリコピンについて研究をしていました。
夏野菜のトマトスイカに豊富に含まれています。

 

リコピンとは・・・

カロテノイド(動植物に含まれる赤や黄色、オレンジ色の色素)のひとつです。
ビタミンと同じように人の体内では作り出すことができないので、食べ物から摂るしかありません。
抗酸化作用が高く、ビタミンEの100倍以上
健康や美容の面からも様々な効能が期待されています!!

 

リコピンの働きをご紹介します! 🙂

血流を改善し生活習慣病を予防
抗酸化作用は悪玉(LDL)コレステロールの酸化を抑制し、血流を改善します。
体の酸化は老化を促進し、病気の原因になります。
酸化の原因である活性酸素を除去する作用を持つリコピンはこれらを予防します。

 

美肌効果
活性酸素を除去する作用は、美しい肌の生成と保持に深く関わりがあります。
紫外線によっても増加する活性酸素は、シミやくすみの原因であるメラニン色素の生成を促進する作用を持つため、抗酸化作用によって、肌の透肌明感を維持する効果も期待されています。

 

肥満を予防する効果
リコピンの血流改善作用は、臓器や細胞の働きを活発化させて代謝を上げ、
脂肪などが蓄積されにくい体をつくると期待されています。
また、抗酸化作用によって、脂肪細胞の増加を防ぐことができると考えられています。

 

目の健康の維持
活性酸素を原因とする視覚機能の低下に有効であるといわれています。
また、加齢によって起こる白内障や黄斑変性症などの視覚障害の予防や改善にはルテインが
効果的ですが、リコピンもルテインとの相互作用で効果を発揮することが明らかとなっています。

 

ここからはリコピンを含むトマトについてです。
旬の8月には2月の約3倍のリコピンが含まれるというデータがあります!

☆おいしいトマトの選び方☆

①真っ赤に熟しているもの
②ヘタやガクが濃い緑色で、ピンとしていて枯れていないもの
③全体の色が均一で皮に張りのあるもの
④持ってみてずっしりと重たいもの
⑤お尻の部分の放射状の線がはっきりしているもの

 

☆効率的に摂る方法☆

加熱調理をする
油に溶けやすい性質のため、油と一緒に食べることで吸収率がアップ!
また、にんにくや玉ねぎといったユリ科野菜を油で加熱調理することで、体内に吸収されやすい構造への変化が促進されます。

<トマトソース・シチュー・スープ>

 

加工品を利用
リコピンだけでなく、トマトの成分が濃縮されています。
また、手軽に使えて便利です。

<トマトケチャップ・ホールトマト・トマトピューレ>

 

朝のトマトジュースが効果的
朝が1番リコピンの吸収が良いことが明らかになっています。
また、牛乳と組み合わせると効率よく摂ることができ、
カルシウムも補うことができます!

<牛乳をかけたシリアル+トマトジュース>