ノロウィルス ~その2~

2014年 12月 4日 木曜日

日増しに寒くなってきましたね・・・。                                                                                                                                                 
ちらほらとインフルエンザの話題も耳にするようになりました。

さて、前回に続きノロウイルスのお話です。
今回はノロウィルス予防法です。

ノロウイルスの食中毒を防ぐためには? 
1.食事の前やトイレの後などには、必ず手を洗いましょう 。 

    ※最も重要で、効果的な予防方法は「流水・石けんによる手洗い」です。
      爪の間や手のひらのシワ念入りに洗いましょう。
   手のひらを丸めるとシワがくっきり出ます。
   もう片方の指先で、そのシワから汚れをかき出すように洗いましょう!  
   爪ブラシを利用してもいいですね。
   シワの中の汚れもきれいに洗える方法ですので、紹介したように手洗いしてみてください。  
   手首までしっかりと洗いましょう。
   また、石けんはよく泡立てることも忘れないでくださいね!
   泡に包まれて汚れは落ちます。
   泡立てが不十分だと、汚れがよく落ちないので注意しましょう。 

 2.調理はしっかり中まで火を通しましょう。         
  『牡蠣』やアサリなどの二枚貝は、生や半生で食べると食中毒にかかる可能性があります。
 加熱は中心温度85℃で1分以上が目安です。
 十分に火を通すことで、食中毒のリスクを下げることが出来ます。 

                                   

3. 調理器具などの消毒は次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)を用いましょう。 
  アルコールや逆性石けんはあまり効果がありません。
  消毒といえばアルコールを思い出しますが、万能ではありません
  ノロウィルスの効果があるのは、次亜塩素酸ナトリウムだけです。
  用途に応じて、使い分けをしましょう。                                                                                                                                                               

  余談ですが・・・。 
管理栄養士や栄養士など、集団給食の調理に携わるものは 
ノロウイルス感染を起こさないために、健康や衛生管理も徹底しています。 
生の『牡蠣』はもちろんですが、鍋に入れて加熱したものや牡蠣フライも食べないことが常識です。 


ノロウイルスを保菌していることを気づかずに調理をしてしまうと   
集団感染を起こしてしまう危険があるからです。  
おいしく安全な食事を提供するためには、必要なことなのです。

皆さま、いかがでしたか?
予防法としては、手洗いがとても重要です。
手洗いのあとには、クリームなどを利用して保湿も心がけてください。
手が荒れているのに、そのまま調理をすると別の食中毒の危険も出てきます。
こまめにクリームを塗りましょう!
次回は、家族がノロウイルスに罹ったら・・・
対策と家庭内の感染を防ぐ方法をお話します。  

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ノロウイルス ~その1~

2014年 11月 5日 水曜日

皆さま、いかがお過ごしでしょうか?

木枯らしが吹いたり、初雪が降った様子がテレビに映し出されたり・・・
冬の足音が、ひたひたと聞こえてくるようです

日が短くなって、なんとなく寂しい感じもしませんか?
でも!秋から冬は様々なおいしい食べ物が、お店にたくさん並びますね。
果物は豊富だし・・・、寒い日は鍋もいいなぁ~。
あら、大変!食べたいものがたくさんあって、何の話をしましょう・・・。

 

鍋・・・野菜、魚介類・・・『牡蠣』!!
『牡蠣』といえば・・・・、ノロウイルス?

ノロウイルスについて、お話しましょう

 

 

冬に流行する感染性胃腸炎は代表的な感染症です。
ノロウイルスは、 その感染性胃腸炎のひとつです。

同じ感染性胃腸炎のロタウイルスは、
小さなお子様に多く見られるので
ご存知の方もいらっしゃるのでは?と思います。

レモンを絞って生で!鍋に!!フライに!!!
冬には大活躍の『牡蠣』ですがノロウイルス
持っていることがあるんです。
もちろん、生産や加工をされている方々は
ノロウイルスを含まない『牡蠣』を提供しようと
努力してくださっています。

ただし、『牡蠣』が持っている細菌が一様ではないため
取り除いてゼロにすることはとても難しいのです。
食べられた方の体調の良し悪しによっても、発症のリスクは違ってきます。

ノロウィルスをよく知ることで、防げることもたくさんあるんです。
さて、今回はノロウイルスを少しだけ詳しく話していきます。

 
どうしてノロウイルスが起こるのか?
ノロウイルスを内臓に取りこんだ二枚貝を生や加熱が不十分な状態で食べたり、
感染した人の便や嘔吐物に触れた手を介して起こります。
感染した人が十分に手を洗わないで、調理した食品を食べた場合も感染する恐れがあります。

二枚貝って・・・・・?と思われた方のために、説明です!
殻が二枚の貝のことです。アサリ・ホタテ・ハマグリ、そして『牡蠣』など。
『牡蠣』の殻は身が収まっている部分と蓋のような平らな部分の二枚です。
アサリなどと違い、少しわかりにくい二枚貝ですね。

 
症状は?
潜伏期間(感染から発症までの時間)は1~2日で、主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛です。
発熱は軽度(37.0~38.0℃)の場合がほとんどです。
通常は症状が1~2日続いた後、治癒します。
また、感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状の場合もあるようです。
もともと健康な方は軽症で回復しますが子どもやお年寄りなどでは重症化することもあります。

とーってもおいしい『牡蠣』ですが、ノロウイルスは防ぎたいですよね。
次回は、予防法についてお話します

2014年 4月 18日 金曜日

4月も半ばとなり、皆さま学校・スクール(春)イラスト素材新しい環境や生活にも慣れてきた頃でしょうか?

暖かな陽気で、過ごしやすくなってきましたね

先日、近くの公園まで散歩をしてみましたが、チューリップも咲き始めて春だな~♪と実感しました!

さて、には様々な食材がを迎えます。

なにを題材にしようかと悩みましたが、今回は『しらす』をテーマにしてみました!

『しらす』を選んだのは・・・、ただ単に自分の大好物だからなんです・・・。

様々な食材とマッチするのは、絶妙な塩加減がポイントでしょうか♪ 

ご飯にのせただけで最高のおかずに変身しますよね!

しらすって何の子供なの?

『しらす』は漢字では白子(しらす)と書きます。

カタクチイワシマイワシイカナゴウナギアユなど、体に色素がなく白い稚魚の総称です。

『シラウオ』『シロウオ』とも混同されることも多く、『シロウオ』のことを『しらす』と実際に呼ぶ地方もあるようです。

一般的に『しらす』として食用とされるものは、イワシ仔魚です。

仔魚(しぎょ)ってなんなの?

稚魚の前段階で、孵化してから全てのひれが完成するまでの魚のことをいいます

しらすは成長段階で呼び方が変わるの?

2cm未満を『しらす』3~5cmになり銀色を帯びてくると『おかずなご』5cm以上に成長したものを『いわし』と呼びます!

成長段階によって、呼び名が変わります。
(写真)

『しらす』と混同されるものとして『シラウオ』『シロウオ』があると、さらっと触れてみましたがもう少しお話しましょう!
『シラウオ』→キュウリュウ目シラウオ科に分類される魚の総称。

『シロウオ』スズキ目ハゼ科に分類される魚の総称。

姿・形は似ていても、そもそもがまったく種類が異なる魚です。

『シロウオ生きたまま酢醤油など調味料にくぐらせ食べる「踊り食い」は代表的な食べ方です。

釜揚げしらす』って何かな?

『釜揚げしらす』は獲りたての生しらすを塩茹でしたものです

塩加減が異なれば、出来上がりの『釜揚げしらす』の味わいも違ってきます。

おいしさには鮮度がとても大切です。

漁を終えて港までの水揚げ時間が早いものほど、鮮度が良いということになります。

鮮度は時間との戦いですから、塩茹でも一気に行うそうです。私たちが、おいしくいただけるのも、こんな苦労や手間があってのことなんですね・・・。

『しらす』塩茹でして加工されるものがほとんどですが、水分含有量の違いで種類が異なります水分含有量が85%前後のものは『釜揚げ』と呼ばれ、 50~60%程度に乾燥されたものが『白す干し』

25~35%程度まで乾燥させたものが『ちりめん』と区別されています。

海苔を作るような方法でシラスを板状に乾燥させたものは『畳いわし』で水分含有量は15%程度です。

★『しらす』って、どんな栄養があるの?
カルシウムビタミンDが豊富に含まれています。

カルシウムは骨の形成と成長には欠かせない栄養素ですが、吸収促進にはビタミンDを摂取することが必要です!

『しらす』にはビタミンDが含まれているため、カルシウムを効率良く吸収することもできます。

そして吸収率ですが、年齢で影響を受けるのです。思春期をピークとし、年齢と共に低下の一途をたどります。

どうしてこんなにカルシウムの話を?と皆さん、思われますよね?

日本人は世界で最もカルシウムの摂取量が少なく、アメリカ人の1/3程度しか摂れていないといわれています。

カルシウムが不足する原因ですが、日本の水は軟水カルシウムの含有率が低いこと、伝統的な和食には乳製品が少ないことなどがあげられます。

日本人が不足しがちな栄養素のカルシウムですが、簡単においしく食べられる『しらす』にはたくさん含まれています。

今が旬の『しらす』です。

旬を逃さず、是非、召し上がってくださいませ。

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