鮭のアスタキサンチン
2012年 1月 4日 水曜日
あけまして、おめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
お久しぶりです、マブです。今回から管理栄養士のブログ『ほのぼの食ライフ』は、「季節の食べ物」についてお話いたします。お正月は如何お過ごしになりましたか?皆さんの故郷のお正月料理はどのようなものですか?
私の故郷の村上市は新潟県北部の小さな城下町です。皇太子妃雅子様のご実家の小和田家は村上藩士でした。村上城跡(臥牛山)の麓には武家屋敷が幾つも残されています。夏は伝統の屋台山車(地元ではオシャギリと呼びます。)の華麗なお祭り、秋は三面川(みおもてがわ)に鮭が昇り、お正月のお膳は鮭づくしのお料理が並びます。
鮭は北海道が有名ですが、村上も古来から鮭を大切にしてきました。 村上は平安時代から鮭が特産で、江戸時代には鮭の自然繁殖の方法が考案され、鮭の事業が振興されてきました。鮭料理は300種類もあり、有名なものは「鮭の酒浸し」「塩引き」「氷頭なます」「醤油はらこ」があります。鮭の頭から内臓まで余すところなく利用されてきました。村上の人は鮭の魚卵を「はらこ」と呼びます。鮮やかなサーモンピンクの「醤油はらこ」を白ご飯にたっぷりかけた「はらこ飯」は絶品です。想い出すだけでもお腹がグゥグゥ鳴ります。
鮭の身の色についてですが、もともとサーモンピンク色をしているわけではなく、本来は白い身の魚です。赤褐色の色素アスタキサンチンを含むプランクトンや藻を食べるオキアミやエビなどを餌として食べ、アスタキサンチンを食物連鎖的に体内に蓄えたのでサーモンピンク色をしているのです。筋子の色もアスタキサンチンの色です。
アスタキサンチンは人参などの緑黄色野菜に多く含まれるβ-カロテンと同じカロテノイドの一種で、エビやカニの殻や鮭や鯛、海藻に含まれています。鮭ほどアスタキサンチンを多く含む魚は他にはありません。カロテノイドは動物や植物が、活性酸素から自らの身を守るために身につけたと言われています。アスタキサンチンの抗酸化力は強力で、毒性の強い活性酸素(老化やガン、動脈硬化の原因になる)に対しては、ビタミンEの100倍以上、β-カロテンの10倍以上の抑制効果が認められるという報告があります。アスタキサンチンは、眼精疲労、持久力増強、脂肪代謝の促進、美肌作用が認められています。鮭が川を昇れるのは、活性酸素による筋肉の崩壊をアスタキサントンが消去しているからと言われています。
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アスタキサンチンの美肌効果についてですが、紫外線によるシミやしわ等の様々な皮膚トラブルに効果があると言われています。外用または内用でのヒト美肌作用が報告されています。往年のアイドル:松田聖子がCMで赤い(アスタキサンチン色?)器の化粧品を宣伝しているのをご存知ですか?これはアスタキサンチン配合です。効果があると女性の間では話題になっています。
鮭はこんなに栄養価が高いのですよ。ここで、鮭を食べよう!と思った方はぜひ、新潟の村上市の塩引き鮭を食べてみてください。美味しいです!
Posted by mlblog02.
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